ご家族や近親者が自死で亡くなられた場合、親、子供、兄弟、近い親族そして親しい友人など、多くの方が強く影響を受けます。

例えば、息子さんが亡くなられた場合、ご両親、兄弟、いとこ、叔父叔母、祖父母、学校の友達、会社の同僚などが、強い抑うつ感を訴えたり、精神的に不安定になることもあります。

そして、一番大変なのは「自死によって一番大きな衝撃を受けた自死遺族」の方です。

通常は、親、子供、兄弟が該当します。1人の方が自死されると、家族全員が強い衝撃を受けます。ただ、その衝撃には個人差があります。

例えば、息子が自死で亡くなった際、父親はなんとか生活をしていけるだけの精神力があるが、母親や精神的に打ちひしがれるというケースです。

こうした場合、父親は自分も胸が張り裂けるほど辛いにも関わらず、母親である奥様を支える必要があります。

これまで自死遺族というと、最も辛い人に焦点が当たっていました。しかし、辛い人を支える人も、実は大変な困難にいることが多いのです。

周囲は「時が経てば解決する」「(自死した方が)天国から見守ってくれている」「辛い思いから解き放たれて自由になった」などと、慰めの言葉をかけてくれますが、そうした慰めの言葉が「慰めになっていない」ケースも多々あります。

また、慰めどころか、「早く立ち直らないと」「しっかりしないと」「立ち上がって自分の夢に向かわないと」などと、回復を急き立てるような人もいます。

そして、自死という特別な事情もあります。自死に対する偏見があるため、なかなか近しい人や友人に自死があったこと自体を打ち明けられない、そんなケースもあります。

「家族が助け合って、一番辛い人を支えてあげて」などと言われても、「ではどうやって支えればいいのだ、私も毎日本当に辛い」という方も多いはずです。

シンパス相談室の存在意義はここにあります。

私たちは、安全な状況で、辛いご家族を支える方に寄り添い、辛さを理解し、共感し、皆様の心を痛み、辛さを緩和するお手伝いをします。

シンパス相談室の「シンパス」は、「共感」と言う意味のシンパシー(sympathy)から来ています。

自分より辛い家族がいると、自分が辛いとはなかなか言いにくいものです。辛い人の前で、「私も辛い」といっても、相手の救いにはなりません。

あなたより辛いと感じている人は、あなたを助けるだけの余力がないのです。

だからこそ、シンパス相談室であなたの辛さを話してみませんか。

私は、自死により母を失った妻を支えて、ここまできました。あなたと同じ辛さを経験しています。

心からお役に立ちたいと思っていますので、ぜひご連絡ください。

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