宗教家しか言えない救いがある | シンパス相談室

傾聴やカウンセリングを行っていると、限界を感じることがあります。

私が感じる限界を超えて、感情の交流ができる人、それは宗教者、宗教家(僧侶、神主、牧師、神父など)ではないかと思うのです。

(なお、私は強い信仰を持っている人間ではないことをあらかじめお伝えしておきます。また、当相談室はいかなる宗教団体とも提携など行っておりませんし、勧誘も行っていません。念のため)

 

 

魂についての質問

私を含めた一般人は、忙しい毎日に追われて過ごしており、生きることとは、死ぬこととはについて深く考える場面がありません。また、人が亡くなった後について思いをはせることもほとんどありません。

宗教者はある意味、一般人の真逆です。生まれてきた子供が入信したり洗礼を受けたり、またこれまで親しくしていた信徒の方が亡くなったりと、生と死に日常的に向き合っています。

私は、これまで自死遺族を支えてきた経験を踏まえた傾聴とカウンセリングにより、自死遺族を支える方のお役に立てていることはありますが、とはいえ、言葉に詰まる場面もあります。

例えば、人が亡くなった後の話だったり、魂の話だったりです。

もちろん、経験と知恵をフル動員してお話を聞いたり、逆にお話をさせて頂きますが、「自死遺族の方や、支える方々が本当に望んでいる感情のキャッチボールができているのだろうか」と思い悩んでしまうこともあります。

 

ここで宗教者です。

宗教者は、自らが属する宗教、宗派、団体の教えや、そこから導かれる考えを伝えることができます。

宗教者の話というのは、科学を超えた見えない世界の話、または伝承されているある種の神話などの話や教えに基づいています。

よって、生と死について、死後について、魂について、生きることについて、なぜ生きるのかについてなどの話を、宗教的な教えというバックボーンを持って話をすることができます。

例えば、「死後の世界」について証明することはできません。しかし、人はそこに思いをはせて知りたがります。

この証明できない世界について、バックボーンを持って説明できるのは、ほぼ唯一宗教者だけではないかと思います。

 

 

よき宗教者との出会いはかけがえのないものになる

強引な勧誘をしたり、多額の寄付の強要をする宗教を除き、よき宗教者によって伝えられる宗教や教えは、人が辛い時にしっかりと支えになります。

どの宗教、団体。宗派が良い悪いという話ではありません。

どの宗教であったとしても、最も大切なのは団体ではなく、人です。一人一人の宗教者です。

「優れた宗教者との出会い」が人生にとってかけがえのないものになる可能性があります。

 

もし、辛い経験をした方が答えのない問いに向き合っていたり、証明できない答えを追い求めている場合、信頼できる宗教者の手助けを求めてみるのも一案です。

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